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ブルーライトの影響まとめ

ブルーライトは目、肌、睡眠、病気、精神など人体に悪影響


ブルーライトとは、目に見える光の中で紫外線に最も近く、角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで届くエネルギーの強い光です。ブルーライトは私たちの目や体に影響を及ぼすことが分かっています。上の画像を見ただけで眩しくて目が痛い感じがしませんか?

ブルーライトは1993年に青色の発光が可能になってから96年に白色を作り出すことに成功、2005年から実用性のあるLEDライトとして急速にあらゆる電気製品に普及していきました。
実用から歴史が浅く、長期的な影響が見つかるはこれからです。私たちが数十年に渡ってブルーライトを浴び続け、歳をとる頃に目に関する病気の発生率や体への影響が証明されることになります。とはいえ”ブルーライトが良くないな”ということは今の研究段階や体感としても分かっていますね。

ブルーライトはテレビやパソコン、スマートフォンなどの液晶画面にはLEDがバックライトとして使用されています。ブルーライトが最も強い機器はスマホ>僅差でゲーム機>PC>半量ぐらいで液晶テレビです。携帯やゲーム器、パソコンなどはテレビよりも近くで、文字を見たり作業したり集中して操作することが多いため、目から取り込むブルーライトの量も多くなります。
厚生労働省のガイドラインでは1時間デジタルディスプレイ機器作業を行ったら、15分程度の休憩を取ることが推奨されています。

ブルーライトを使った機器が身の回りに溢れる現在、この光が私たちの体に様々な影響を及ぼすことが分かってきています。目が痛い、肩がこる、寝つきが悪い、肌の調子が良くない、気分が落ち込むなど不調の原因はブルーライトかもしれません。
ブルーライトを浴びることで、私たちの体が受ける様々な影響をまとめました。

1.ブルーライトは目にダメージを与える。眼精疲労や肩こりも

ブルーライトはエネルギーが強く目の奥で散乱しやすい性質から、視界のチラつきやまぶしく感じる原因になります。
網膜へのダメージで、目の疲れや痛みといった直接的な影響があります。
目の色が薄く影響を受けやすい海外の方は、紫外線やブルーライトが原因で加齢黄斑変性となり、アメリカでは高齢者の失明原因の第1位です。現在は日本でも急速に増加している病気で、ブルーライトの影響が考えられます。加齢黄斑変性は中心部分が見えにくくなる症状が特徴で、物が歪んだり中央が暗く見えることで視力が低下します。視点の中央が歪んで周りは正常に見えるのが特徴です。

網膜の他に目の疲れや痛みは、ブルーライトの強い光に対して瞳孔を縮めようとして目の筋肉が酷使された結果です。目の周囲の緊張は、肩・首の凝りなどにも影響しています。

2.体内リズムへの影響。自律神経の狂い、睡眠障害など


ブルーライトは網膜にあるサーカディアンリズムをコントロールする第3の視細胞へ影響します。光を受けた脳は”朝だ”思い、睡眠をコントロールするホルモンの分泌を抑制し、覚醒した状態になります。
サーカディアンリズムか崩れると睡眠障害、肥満、精神状態の異常といった影響があらわれます。
さらに自律神経系や内分泌系、免疫系にも悪影響を及ぼします。
体温、血圧、血糖値、ホルモンなど生理機能に影響を及ぼし、糖尿病や高血圧、心筋梗塞といったメタボリックシンドロームのリスクを高めます。

3.夜に浴びると太る。睡眠障害による寝不足も要因

パソコンをした人としない人では、パソコンをした人の方が食欲を感じやすいといった実験結果や、パソコンを見ながらの食事は一口に入れる量が増え、食事内容をあまり見ないために満足感が少なく、食べる量が増える傾向があります。
マウスを使った実験では、同じカロリーでも夜間に光を浴びたマウスの方が太りやすいという結果も出ています。

夜にブルーライトを浴びて睡眠障害を起こし、寝不足の状態になると、食欲をコントロールするホルモンの分泌異常で食欲が増進します。寝不足は体にとって”生命の危機”であり、脂肪をつけて筋肉を先にエネルギーに変えだします。体内にインスリンが残って糖を脂肪に変え、筋肉が減り代謝が落ちていきます。
この体の反応はブルーライトに限らず夜勤の多い職業や、睡眠時間が少ない方に見られる傾向です。

パソコンのストレスからくる食欲や”ながら食べ”による食べ過ぎ、夜間に光を浴びる環境、睡眠不足によるホルモン異常と体質変化、これらの症状がいくつも重なることで、夜間にブルーライトを浴びる生活は太るとされています。

4.肌の老化。目や肌へ届き睡眠障害がシミやシワを加速


紫外線の次に強い光であるブルーライトは紫外線同様、肌の奥まで届きます。
紫外線対策で外に出る時は日焼け止めやサングラスを欠かさない人も、夜や朝、携帯やパソコンを触る時はスッピンで無防備ではありませんか?
また、目から入る紫外線に肌が反応するように、目に入るブルーライトの光も影響します。

長時間の携帯やパソコンは脳にとってもストレスで、血行が悪くなり体も動かないため代謝が落ちます。特に夜は睡眠リズムが崩れることで、代謝サイクルの崩れから肌の老化、美容面への影響大です。
これらの複合作用で、毎日何時間もブルーライトを浴び続ける生活は女性の大敵、シワやシミの原因になります。

5.精神に影響。イライラ、落ち込む、無気力

ブルーライトを過剰に浴びるとイライラしやすい、落ち込みやすい、無気力感といった精神面に影響します。
自殺率との関係性を指摘する意見もあります。
ディスプレイに向かう生活が習慣化すると、何かに追われているようなせわしない気分が続く、PCや携帯に触らないと落ち着かない、無気力感から1日中パソコンや携帯操作をして過ごす・・といった悪循環に陥ることもあります。
様々なディスプレイ機器から離れてのんびり過ごす、体を動かす習慣をつけましょう。頭と体を使う時間のバランスが大切です。

とはいえ現在の生活で全くディスプレイ機器から離れて過ごすのは難しいです。仕事で使ったり、都合で夜にしか触れないこともあります。
モニターの設定を変えたり、フィルターやメガネでできるだけブルーライトをカットして目や体への負担を減らしましょう。
次のページではブルーライトの対策をまとめています。無料でできる対策から紹介しているので、まだ実行していないなら今すぐに始めましょう。
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